「大佐、大佐の靴箱に何か入っております!!」

 

靴箱の前で敬礼をしている寛太

 

「なぁにぃ!爆弾の用意をしろ!!爆破が一番だ!!」

 

「イエッサー!」

 

俺の靴箱に爆薬がセットされていく

 

「大佐、爆破用意できました!!」

 

「よし!爆破し―――――――――」

 

『スパ〜ン』

 

「何度も言ってるでしょ!!それはラブレター!!爆破すんな!!」

 

雫が俺の頭を愛用のハリセンを叩く

 

「何を言っている雫!不本意に送られてきたものは爆弾!!世間の常識!!」

 

「ないないないないないないないないないない!!

 

とにかく開けてみましょう!」

 

雫が靴箱を開けようとする

 

「バカ!!やめろ!!みんな逃げろ!!」

 

パカ・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「ほら見なさい、ただの手紙じゃない」

 

靴箱の中に入っていたのは封筒だった

 

「雫!!バカな事はやめろ!!その封筒の中には超小型バクダ――――――――――」

 

『ピコン』

 

「もうそれは無いと思いますよ」

 

苺が愛用のピコハンで俺を叩く。まったく痛くしないのが苺の殴りだ

 

「苺よ、何時でもどんな時でも油断をしてはいけな―――――――――――――――」

 

『ゴン!』

 

「だからな、そんなことはありえないから」

 

竜がこぶしで俺を殴る

 

「大佐、どうします?」

 

「ええ〜い!こうなったら即爆破実行だ!!」

 

「「「なにぃ!!」」」

 

「イエッサ〜♪」

 

『ピコ・・・・・ド〜〜ン♪』

 

 

 

 

 

 

 

「で、爆破しちゃったわけだ」

 

呆れたように厘が聞く

 

靴箱を爆破した俺と寛太は今校長室に居る

 

「「イエッサ〜♪」」

 

「はぁ〜、」

 

なぜかため息をつく厘、

 

「わかる?負傷者32人、靴箱全焼、靴全焼、死者幸運にも0人

 

壁、床、天井破損、被害総額120万円」

 

厘が領収書をチラツケナガラ喋る

 

「何てことだ・・・・」

 

「ふぅ、やっと自分がやった失態―――――――――――」

 

「せめて200万位被害がくると思ったのだが・・・・・

 

寛太23等兵!!次は倍の火薬を使え!!」

 

「イエッサ〜♪」

 

「・・・・・あ〜ん〜た〜ら〜」

 

「ど、どうした厘・・・・・周りにどす黒いオーラがギャーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「くぅ、かなりの体力を使ってしまったか、これでは午後の授業に支障が出るな・・・」

 

「い、イエッサ〜・・・・」

 

厘に締め上げられてバンソウコウだらけの俺達

 

30分で昼休みだ、何時間拷問にあってた事か・・・・・

 

「ん?寛太28等兵、お前学校はどうした??」

 

「今日は番外編なので気にしないでほしいであります!!」

 

「・・・・・イエッサ〜」

 

気にするな、か・・・、教師として無理な相談だな・・・

 

「まぁいい、今日は番外編だ」

 

「イエッサー、番外編であります!!」

 

俺らは何をやっているんだか・・・

 

「まぁいい、腹が減ったな」

 

「イエッサ〜、ペコペコであります!!」

 

「今日は苺が弁当を作ってくれていないらしい、」

 

「いえ、爆発で完全燃焼したとの報告でした!!」

 

「余計な所は突っ込むな」

 

「イエッサ〜」

 

とにかく弁当がない

 

食料の調達が必要だ

 

「うむ,今日は何の武器がある」

 

「練習用マシンガン2、同じくショットガン1、同じくライフル1

 

同じくハンドガン2、スモークグレネード10、スタングレネード10

 

グレネード10、地雷10その他諸々であります!!」

 

「うむ、ライフルとハンドガン、マシンガン、その他サポートアイテムを持って

 

遠くのビルから援護しろ!!売店を襲撃する!!」

 

「イエッサー!!」

 

そうして俺たちは戦場に向かった・・・

 

 

 

 

 

 

同時刻

 

〜桜井 苺〜

 

そういえば朝の靴箱爆破事件から海斗様の姿を見ていません

 

おそらく厘さんのお説教を受けているのでしょう

 

「そういえば桜井さん、お弁当が全焼したんだったよね」

 

クラスメートが聞いてくる

 

「はい、爆弾で炭になりました」

 

「は、ははは、大変だね、水野君の側に居ると・・・」

 

「いえ、海斗様のお傍においていただけるなら何でもいたします」

 

「ははは・・・」

 

なぜでしょう?

 

クラスメートはみんな呆れてしまう

 

そういえば授業中なのにザワツキが止みません

 

「なぁ、って事は水野は昼飯どうするんだろうな?」

 

ザワツキが止み、みんなこっちを向きます

 

「なぁ・・・、まさか・・・」

 

「ああ、水野のことだ・・・」

 

「あいつ最近ハッチャケてるよな・・・」

 

「・・・って事は恐らく」

 

「「「「売店の襲撃」」」」

 

「俺達売店組みにとっては大ピンチだ!!」

 

「能力で勝とうなんて思うな!人数を集めろ!」

 

「鉄パイプはどこだ!」

 

「よし、突撃だ!!」

 

クラスの半分以上が何処かえ消えてしまった・・・・

 

 

 

 

 

 

〜水野 海斗〜

 

此処は売店が正面10メートルほどに見える

 

ロッカーの中

 

「寛太21等兵、準備は良いか?」

 

『イエッサ〜』

 

どこにいるか分からないが、トランシーバーから声が聞こえてくる

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

キーンコーンカーンコーン♪

 

「よし。突撃!!」

 

『援護しまっス!!』

 

売店まで一気に走る

 

だが

 

「させるか!!売店は俺らが守る!!」

 

目の前に5人の男

 

「ぐは!」

 

「な!」

 

「ごぅ!」

 

三人が寛太の援護射撃にやられる

 

後の二人は俺のハンドガンで倒す

 

「がは!」

 

「ぐぅ!」

 

弾は当たれば無茶苦茶痛いだろう大きさの弾だ

 

「怯むな!!取り押さえろ!!」

 

10人の増援

 

スタングレネードの安全ピンを外す

 

『キィン!!』

 

「うぉぉ!!」

 

「目がぁ!!」

 

スタングレネードから眩い光が放ち、敵の目を潰す

 

一気に売店のパンを全部袋に詰め込みお代を払う

 

「ははは!!さらばだ諸君!!パンは全部俺が買い取った!!」

 

袋を天にかかげる

 

「畜生!!俺達の飯が!!」

 

「今日は食堂なのか!?」

 

「いや。まだ道はある!!水野からパンを奪い取れ!!」

 

何!!奪い取るのか!!想定外だ!

 

「暴力反対!!」

 

手を上にあげる

 

「いやならその袋を渡しな」

 

くっ!20人くらいに囲まれた!!

 

「ならば!!」

 

スモークグレネードを3個一気に使う

 

黙々と煙が舞い上がる

 

「ケホケホ!!息が・・・」

 

「目にしみる〜」

 

いろいろ喋っているやつらを避けながらその場から逃げた

 

 

 

 

 

 

 

 

「モグモグ・・・・・うむ、焼きそばパンはうまい」

 

「コロッケパンも・・・・ハムハム・・・・うまいッス」

 

屋上。誰も居ないなか大量のパンを食べる

 

こんなに食えんがつい癖で買ってしまう

 

ガチャ

 

扉が開く音、2人ともドアのほうを向く

 

「よう、俺がそのパンを奪い取ってやる」

 

竜登場、そー言えばコイツもパンだったような・・・

 

だが俺はパンを守り通す

 

「や、やばいッスよ、中佐相手じゃ勝てないかもしれません」

 

「大丈夫だ、」

 

パンを抱え、一歩後ろに下がる

 

「逃げられると思うのか?」

 

竜が一歩前に出る、

 

『ウォン』

 

何かのスイッチが入った

 

「はぃ?」

 

『ド〜ン♪』

 

スイッチは地雷トラップ

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「こうして竜は星になった」

 

「いいまとめじゃないッスね」

 

その場に座りパンを食べつづける

 

これで3個目のパンだが、まだまだ後100個はある

 

「こんなに食えませんよ〜」

 

「弱音を吐くな!!もし食えなくなったら俺がお前の腹に詰め込んでやる!!」

 

「無茶苦茶ですね」

 

気にしないでくれよ

 

携帯電話を取り出して電話をかける

 

「助っ人ッスか?」

 

「ああ」

 

RRRRRRRRRRRR

 

『もしもし』

 

「よう、オレオレ」

 

『・・・・・・・オレオレ詐欺か?』

 

「黙れ豚、とにかくここに来い」

 

『今から飯なんだが』

 

「ここにパンが大量にある、ただで分けてやる」

 

『分かった5分でそこまで行く』

 

「おう、早・・・・・・・切りやがった」

 

次の番号をかける

 

「誰に電話したんッスか?」

 

寛太が聞いてくる、会話で名前が出なかったのがすごい

 

「今のは激に電話した」

 

「・・・敵ッスよ?」

 

呆れたように寛太が言う

 

「プライバシーの事に口を出すな」

 

電話がつながった

 

『ハァ〜イ、俺の可愛いハニ〜、君のハー―――――――――――――――』

 

「俺だボケ」

 

『・・・・・チッ、海斗かよ、やっと電話が掛かってきたと思ったのに・・・・・』

 

「何人引っ掛けた?」

 

『昨日21人中10人が電話番号教えてくれて、電話かけたら着信拒否になってた』

 

「自分で言って悲しくないか?」

 

『・・・・ああ、悲しいさ!!なんて悲しいんでしょう!!

 

俺ってみじめ!!こんなとき優しく抱きしめてくれる苺ちゃんが居たらなー!!

 

俺を叱ってくれる雫ちゃんが居たらな~!!

 

こないだの温泉の件はお前のせいで失敗に終わったしな!!

 

KTKのマドンナ的存在の奈美さんはお前が奪っていくしな!!

 

癒しの天使ちゃんまで落としちまうしよ!!

 

ははは、わかるか俺の悲しみ憎しみが!!お前に分かるか!!』

 

「ここに大量のパンがある、俺達だけでは食えないんで5分で来い」

 

『スルーかよ!!』

 

ブチ   <電話を切った音

 

うるさい奴だ

 

別に俺は何も悪い事はやっていないぞ

 

「今のはツルギさんですか?」

 

「もちろんだ、ガールハントを20回やって全部外れなんてあいつしか居ない」

 

「なんだか変な決め方ですね」

 

「ガールハントなんて簡単さ、銃で脅して連れて来ればいい」

 

「いや、それじゃあ黒金さんと何ら変わりないッスよ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「おい、パンはどこだ?」

 

激が入ってくる

 

「はぁ、男だけかよ・・・」

 

ツルギも入ってくる

 

二人とも屋上に足を踏み入れて・・・・・

 

「あ」

 

もちろん地雷があるわけで・・・・・・・・・・

 

『ウィン』

 

「「はぃ?」

 

激とツルギは下を見て・・・・・・・・・・

 

『ドーン』

 

ぶっ飛ぶ

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「こうして激とツルギも星になった」

 

「いや、正確には星にされたッスね」

 

「仕方がない事だ、誰にでも失敗はある」

 

「・・・なんだかな〜」

 

END