「・・・それじゃあ・・・また・・・」

 

「おうまたな」

 

ココは学校、結局マスターは帰ってこなくて

 

真奈ちゃんといっしょに登校した

 

んで、例のごとくくつ箱が別々なので門のところで分かれる

 

それでもって、教室まで来たところ

 

「こん♪」

 

うわ・・・

 

来ました熱狂的なオレのストーカー

 

 

「鈴ちゃん登場だよ♪」

 

「後ろのヤツだれ?」

 

コイツの言葉は軽く無視して質問をする

 

「はじめまして、オレ虎牙 真(こが しん)です

よろしくおねがいします」

 

見たところ1年だな

 

「あのね、カイっちの友達になりたいんだって〜」

 

カイっちってなんだ・・・

 

「オレ先輩みたいに目立ちたいんです!

どうかアニキと呼ばしてください!」

 

オレは、目立つのヤダな・・・

 

「アニキはちょっと・・・・」

 

「じ、じゃあ、カイ兄!!」

 

「ま、まぁそれなら・・・」

 

「あ、ありがとうございます!

そ、それではこれで!またこんどあいましょう!

カイ兄!!」

 

そう言うと、走って言ってしまった

 

「うわー、情熱的だね」

 

ココで、ぼやいてるヤツに見つからないように

 

こっそり逃げるオレ・・・・

 

 

 

 

 

 

○            ×              □

 

 

 

 

 

 

 

 

「カイ兄、クラブどうするんですか?」

 

「クラブ?」

 

イキナリ真に言われた

 

「あ、そういえカイト君クラブはいってなかったね」

 

と、マット

 

「あ、でも新聞部には、入らない方がいいですよ

川崎先輩にナニされるかわかったもんじゃない・・・」

 

ははは・・・たしかに・・・

 

「そうですね・・・陸上部ならいつでも歓迎ですよ」

 

「お!明里、久しぶりの登場だな」

 

「はい♪」

 

転校初日以来恐くて話しかけられなかったからな・・・

 

「新聞部もカンゲ「そこだけは絶対は入らん!!」

 

「うぅひどい・・・」

 

川崎登場・・・

 

ひどくねーよ・・・だいたいどっから現れた!

 

「あんたいっつもどっからわいてくるんだ」

 

「人間はわいてこないよ♪」

 

「あんた人間なのか?」

 

「健全な女の子だよ♪」

 

「だがな、健全な女の子は犯罪を犯さないと思うぞ?」

 

「あたし犯罪なんてしてないよ♪」

 

「そうか?ストーカー行為にプライバシーの侵害は、犯罪だと思うぞ?

それに人の物は勝手に食うし、脅迫までしやがった、

これだけあればもう健全なんていえないと思うぞ?」

 

「・・・・・・」

 

ありゃ?反抗の声がない・・・・

 

(ちょっと言い過ぎじゃない?)

 

ボソッとマットに耳打ちされた

 

(そうか?ふつうだろ)

 

(まぁ、いいんだけどね)

 

(いいなら言うなよ)

 

(ただ、あとでどんな仕返しされても知らないよ)

 

(・・・・)

 

仕返しが恐い・・・

 

「えい!」

 

「うぉ!?」

 

イキナリ川崎に引っ張られて、倒れた

 

「イテェ・・・」

 

パシャ

 

ん?何の音だ?

 

「ねね、この格好ってどうゆうことかわかる?」

 

この格好?よく川崎を見ると床に倒れていて

 

自分でやったのか衣服が乱れ

 

オレが引っ張られたので、左手が川崎の顔の横で

 

右手は、川崎が頭をぶつけないように手の平を川崎の後頭部で

 

オレが倒れないように、ひじまで床についている

 

まぁ、ようするに『オレが川崎を押し倒している』

 

ように見える

 

そしてさっきの『パシャ』と言う

 

カメラのシャッター音に似た効果音

 

イヤな予感・・・

 

「えへへ♪これってさ絶対アブナイ状態だよ?

しかもコレに撮ってあるんだよねー」

 

と、机にあるタイマー付きデジカメを指さす

 

そのカメラをオレが取る

 

「没収」

 

「あっ、ダメ!ズルイ!!」

 

「なら、メモリー消す」

 

「あっ、み、見ない方がいい・・・・っていうか見ないで!」

 

デジカメを操作する

 

「・・・おまえ・・・なに撮ってんだよ・・・」

 

メモリーにはいつ撮ったのかオレの写真ばっかり

 

「か、返して!」

 

「まて!ヤバイのないか調べる

それと、これは絶対犯罪だぞ」

 

「新聞部だからイーの!」

 

よくないだろ・・・

 

うわ・・・マジどっから撮ったんだ

 

コンビニにいる写真、弁当食べてる写真、

 

転けてる写真等々・・・

 

「あ!コレどこで撮った!!」

 

そこに写っている画像はデパートで真奈ちゃんと買い物をしているところだった

 

「あ、それにはビックリよ、なんで山辺さんと

買い物してるの!?」

 

いきなりどなられた

 

「い、いやなんでって、一人で寂しそうだったから・・・」

 

顔恐いです

 

「だからって買い物!?」

 

何でオレがどなられるんだ?

 

「んなこたぁどーでもいい!!

一応聞いておくが、あのバナナ、まさかおまえか!?」

 

「もち♪

ついでに消しゴム投げたよ」

 

なぜ消しゴム!?

 

「ま、まさかその後のことも・・・」

 

流石に女の子家に泊まる=スクープ

 

に、なりそうで恐い

 

「あ・・・・うん・・・・まぁ・・・・

え、えっとさぁ・・・そのこと秘密にしといてあげるよ・・・

うん・・・まぁカイっちも男の子だもんね・・・・

・・仕方ないよ・・・ドンマイで・・すむって・・」

 

顔を真っ赤にして言う川崎

 

きっとこれは・・・

 

「そうか、それはよかった

だが、君は勘違いをしている」

 

「へ?」

 

「君はよからぬことがあったと思っているな?」

 

「うん・・・え?なかったの?」

 

「ない」

 

「え?うそうそうそうそうそうそうそうそうそ

だって朝まで張りこみ続けたもん!」

 

がんばったな・・・

 

「だが、残念なことにそんな事実はない」

 

「ホント?」

 

「ああ」

 

顔近いです

 

「ホントのホント?」

 

「ああ」

 

顔どけろ

 

「ホントのホントのホント?」

 

「シツコイ」

 

鼻がアタッテマス

 

「な〜んだー、ビックリした〜」

 

ヤット顔離してくれた・・・

 

「もう心臓ドッキドキだよ〜」

 

オレもだ・・・

 

「あのさ。お取りこみ中申しわけないんだけどさ」

 

と、マット。いるの忘れてた

 

「何でその体勢で会話?」

 

な!そういえばまださっきの体勢からあまり変わってなかった!!

 

両ひじで顔をはさむようになってる体勢

 

まぁ、『下を向けば顔がある』状態だ

 

周りの視線が痛い

 

「か、カイっち。ど、どいて

あたし健全な女の子なのよ!」

 

「おまえが引っ張ったんだろうが!」

 

それから数日痛い視線ずくしだった

 

 

ソレと転けてる写真消しときました