〜新田 誠〜

 

カイト君どこまで行ったんだろう

 

走ってたけど、肺の方は大丈夫だろうか?

 

「なぁ、知ってるか?

幽霊の森にはいっていったヤツがいるんだって」

 

クラスの人が話しているのが聞こえる

 

幽霊の森、学園内にある森

 

あそこは不気味でだれも近寄らない

 

だから詳しいうわさがない

 

ただ、なんだか危なそうなのはわかる

 

そんなところに行く人はバカだね

 

「あぁ、あの転校生の二人だろ

可哀想に知らなかったんだろうな・・・」

 

な・・・カイト君と天空さん!?

 

「ねぇ!ソレ本当!?」

 

「ん?ああ、何人も目撃してるって。

新田オマエ、水野に注意してなかったのか?

『あの森はアブナイ』って」

 

なんてこった

 

と、とにかくみんなに知らせなきゃ!!

 

 

 

 

○        ×           □

 

 

〜水野 カイト〜

 

「んで、何で撃った」

 

「ていうか、そのまえに名前とか、何でココにいるとか

何で銃持ってるとか、何でこんな隠し部屋にいるとか

聞く事無いの!?」

 

さっきの少女に連れられて

 

一番おくの隠し部屋にいる

 

「そうだな・・・君はゾンビだ」

 

ゴン

 

「決めつけんな!!」

 

いてて・・・

 

殴ること無いだろうに・・・

 

見たところ1年だな

 

髪はツインテール

 

背が低いなー

 

「んで、君だれ?」

 

いちよう聞いておく

 

「えっへん!よくぞ聞いてくれました」

 

威張るなボケ

 

「私は校長先生なのだ〜」

 

・・・・・・・・

 

「・・・・・病院行く?」

 

「行かない」

 

「ははは、お金だったらオレが払ってやるって

だから気にするな、お兄ちゃんこう見えてもお金持ちなんだよ」

 

「だからホントなの!!」

 

いや、ないって

 

そんなことない

 

だって法律違反なんじゃないのか?

 

校長先生ってなんだっけ?

 

園長先生だったっけ?

 

理事長先生?

 

「でも何でセーラー服?」

 

「趣味」

 

趣味?

 

ああ、趣味・・・・

 

「君いくつ?」

 

「15」

 

15・・・ああ、高校1年の年じゃん

 

あぁ、そうか・・・

 

もうどうでもいいや・・・

 

「これからもよろしくお願いします。

校長先生」

 

「ヤット私が校長先生だとわかったんだ」

 

子供っぽい笑み

 

はい、わかりました

 

あなた様が校長先生なんですね・・・・・ってオレ壊れた?

 

「んじゃあ、オレ帰る」

 

「え?え?ま、まってよ」

 

腕を引っ張るしぐさが、

 

また子供っぽい

 

「あぁ?なんだよ、オレいそがしいの

まだ授業残ってるし」

 

そう、

 

今回のシナリオの最初は朝なのだ

 

と、いうことは、まだ授業は始まってないのだ

 

出席日数もまだOKされてない

 

せめて出席日数はOKされてたい

 

「えー、遊ぼうよ〜」

 

つかんだ腕を左右に振るしぐさも

 

子供っぽい

 

「残念だが、授業がある」

 

「え〜、遊んでくれたら

今日校長の特別授業うけてましたって事にするから〜」

 

なに!

 

あのメンドイ授業を受けなくていいのか!?

 

OK」

 

「やった〜、あそぼあそぼ〜」

 

「はいはい」

 

あぁ、何て子供っぽいんだ・・・

 

そう言えば翼がいない・・・・