〜新田 誠〜
「不気味だね・・・」
今、僕達は幽霊の森の洋館の前にいる
僕達と言うのは、亜門君、虎牙君、符宇さん
川崎さん、山辺さん、そして由紀
「あのバカに注意しとくんだった」
心配している亜門君
「先輩・・・・やっぱり目立つの上手いです!!」
尊敬している虎牙君
「おっきいぃ〜」
圧とうされてる符宇さん
「この中探検できる!(一人じゃ恐かったのよね)」
ワクワクしてる川崎さん
「・・・・・・・・・」
無言の山辺さん
「まともに登場したの初めて〜」
何て言ってる由紀
ホントに心配してるのは、
僕と亜門君と山辺さんだけなんじゃないのかな?
○ × □
〜水野 カイト〜
『トトロー、ありがとー』
いっしょに遊ぶって、
いっしょに、となり○トトロを見ることだったのか?
まぁ、面白いからイイか
「じゃあ、次コレね!」
こんどは風○谷○ナウシカか・・・
コレは見たこと無いな
楽しみだ
『ビー、ビー、ビー』
「な、なんだ!火事か!?」
「ううん、ちがうよ
侵入者だよ」
DVDを取りかえながら
平然な顔で言う
「侵入者?」
「うん。だれかがこの屋敷に入ってきたの」
ソレは侵入者なのか?
他の教師が入ってきたんじゃないのか?
「本当は私が行って捕まえるんだけど、
今からナウシカ見るからロボットにやらせるね?」
そういうと、ポケットから怪しげなボタンを取りだし
赤のボタンをおした
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「え?今のになんか効果あるの???」
「うん。今のでロボットが動き出したんだよ?」
ふ〜ん
ロボットってどんなのだろう?
『ゥァアアアアアアアア・・・・・・』
「い、今のって何?」
「へ?ロボットの鳴き声」
「ロボットって鳴くんだ・・・・」
こ、個性的なロボットだな・・・・・・
『ポン』っと、
オレが座っているソファーに身を投げ出し、
オレのひざをマクラにしてテレビを見る校長先生
「あのさ・・・・・侵入者殺さないよね?」
「うん、かみつくだけ」
かみつく?
何か恐いな。だってかみつくんだぞ
「ほら、ナウシカ始まったよ」
「ん?あ、ああ」
侵入者にご加護有れ
○ ○ □
〜kaigara〜(語り手)
ギギィ〜〜
誠たちが屋敷に足をふみ入れる
「うわ〜、不気味だね〜」
誠がつぶやく
「これからどうするんだ?
このやしき、かなり広そうだぞ」
亜門が誠に聞く
こういう時、冷静かつ適切な判断を下せるのが誠だと察したのだろう
「うん、かなり危なそ―――――――――」
『ゥァアアアアアアア・・・・・・・・・』
誠の言葉は途中でなぞの声にかき消された
その声は、人間のうめき声に似ている
低く恐怖を感じさせる声
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・何か危なそうだから逃げ道確保!!」
誠の声でみんな動き出す
まず明里が入ってきた入り口を開けようとする
が、 ガチャガチャ
「あ、開きません!!」
次に亜門が近くのドアを開ける
「ここ、上に行けるぜ!!!」
亜門が大声で叫ぶ
みんな亜門の方に行く
が、鈴が来ない
「あれ?川崎さんは?」
誠が辺りを見わたす
すると、鈴が遠くでジッと絵をながめている
「川崎さん!!早く!!!!」
誠が大声で叫ぶ
が、時はすでに遅し
鈴が居る位置と誠たちが居る位置の丁度真ん中にのドアから
『ゾンビ(ロボット)』が現れたのだ!
「なんだありゃ!!??」
「気持ち悪いです・・・・」
「川崎さん!!!早く逃げて!!」
亜門、明里、誠の順に叫ぶ
「す、スクープだけど・・・・命がけなのね・・・・・・
み、みんな!!!先に行って!!」
「でも・・・・・・・・・うん・・・・・・・・わかった・・・・・」
誠たちが行ってしまう
「あ、あらら?案外あっさりしてる・・・・・」
ゾンビが鈴に襲い掛かる
「きゃああああああ!!!!」
鈴が少しでも距離をとろうと後ろに下がる
すると後ろの絵に体重が掛かり『ストン』と、後ろの穴に
落ちるように入っていった・・・・・・・・・・・・