うーん
ここはどこだ?
あれから30分見たこともない道を歩いている
「ホントに大丈夫?」
「大丈夫なんていってない」
「えぇ!」
相変わらずのおどろき方
だが、だまってオレの後付いてくる
「そういえば、何で急に家探してくれる気になったんですか?」
自覚無しですか!?
いや、あのウルルン目は凶器だ・・・・・
「なんとなく」
あえて曖昧な答えにしておく、この凶器の使い方を知ったら悪魔になってしまう
「そうですか・・・」
そうなんです
うーん
もーーーー
ここどこだよ・・・・・・・
うぅ、女の子もなんかしゃべってよ・・・・・・・・寂しいじゃん
黙って後ろをついてくる女の子も可愛いけど今は喋ってほしい・・・・
○ × □
「名前なんて言うんですか?」
「山田 太郎」
「えっと、た、太郎さんって呼んでいいですか」
「ゴメンナサイマチガイマシタ、ホントは水野 海斗です・・・・」
そうだった・・・・・・
この子はボケ専門だった・・・・
「えっと、じゃ、じゃあ・・・か・・カイト・・・・さん・・?」
「はい・・・・そう呼んでもらってけっこうです・・・・」
ああ・・・・この子はなんて可愛いんだろう・・・・・・・
オレの名前を呼ぶだけで赤くなる・・・・
純粋すぎる・・・・・・
「君は?」
「ふぇ?」
本気で聞いてきている
「名前」
「名前がどうかしたんですか?」
今度は何かを思いついたように笑顔だ
少し嫌気が差す
「名前教えてくれない?」
「知りたい?」
来ましたね
笑顔でスッ呆け
かな〜りムカツキマスヨ?
こちらも意地悪をする事にする、黙って歩き出す
「う、うそですよ!翼です!
天空 ツバサ、覚えやすいでしょ?
覚えてくださいね、
・・・・・・あの・・・・・・・・・・むししないでくださいよ!
・・・・・・・・・・・・・・・・ねぇ・・ねぇってばぁ・・・・」
本気で慌てているな
ホントに泣きそうなので笑顔で・・・・
「わかった。天空 翼だな?
翼って言うから、これからよろしくな」
と、からかう
予想通り赤くなった、
まだ数時間しか話してないのにからかい方が分かったような気がする
○ × □
「カイトさんの家ってどこなんですか?」
「ここ」
さっきの世界地図を指さす
「へーここにすんでるんですか」
「まぁな」
「・・・」
「・・・」
つっこみなしか・・・・・
まぁいい別に欲しかった訳じゃないし・・・
だいたい家なんてそう易々いえるか!
「じゃあ今度つれてってくださいね!」
「・・・・・・?」
聞き間違いだと祈る
「聞こえなかったもう一度たのむ」
「じゃあ今度つれてってくださいね!」
聞き間違いじゃなかった・・・一言一句
発音と0.00000ミリ単位で速度計っても全く間違いが無かった
それはすごい!そんなこの子を誉めてあげよう
おめでとう、さようなら、こんにちは
さて、問いへの答えはもちろん――――――――――