バン!』

 

「あ!お帰りなさ・・・・・・・・・だれその子!!!」

 

校長室(?)に帰ってきた、

 

ってか、今度は『もの○け姫』かい!

 

鈴が軽いとは言え、かなり長い距離人一人持って走ってきたのだ

 

だるくて、しんどくて死にそうだ

 

「ゴホゴホ、チョイ休ませて・・・・・・」

 

鈴を降ろし、ソファーに身を投げ出す

 

息が・・・・・つらい・・・・・酸素が・・・・・・・足らん

 

「ゴホゴホ、み、水・・・・・」

 

校長がオレの異変にきずき、すぐに水を持ってきてくれた

 

ゴクゴクゴク、水道水じゃないな

 

いつものよりウマイ

 

「カイっち、あたしそんなに重かった?」

 

申し訳なさそうな顔で聞いてくる

 

『生まれつき肺が弱い』と、言えば済むことだが

 

あまり知られたくない

 

「い、いや、最近運動してなかったから」

 

苦しいが、無理に笑顔を作る

 

だが、やはりこんな事じゃあ鈴の表情は変わらない

 

どうにかして、話題をそらさなくては・・・・・・・・

 

「あ、そう言えばさっきの化け物は何なんだよ!」

 

ゾンビのことだ

 

「あ、アレのこと言ってなかったね、アレがロボットだよ

かまれたら、血のりがふき出し麻酔がかかる」

 

「な、あれが?」

 

本物そっくりだった

 

うっすら見える骨から接がれかけた皮膚まで生々しかった

 

ま、このモモンガも柔らかいしな・・・・・

 

「って、モモンガ!?」

 

居ない!どこに行った!!

 

モモンガ―――――――――――――――

 

「はは、きずかないの?頭の上にいるよ?」

 

微笑しながら、校長が言う

 

へ?

 

確かに頭が重い

 

頭を触ると『ポミュ』と言う感触

 

そのままつかみ、腹の上にのせる

 

「見っけ!」

 

「いや、隠れてたわけじゃないから」

 

校長の見事なつっこみ、さすが校長!!

 

モモンガは、そのまま腹の上で横になる

 

なんだかとても眠そうだ

 

「なぁ、コイツ寝るのか?」

 

「食べ物あげてなくて、電池が少なくなったら

寝て充電するんだよ」

 

そうなのか、

 

今度果物でも食わせてみるか・・・・

 

「可愛い〜」

 

鈴が笑顔で近づいて来る

 

手をのばし捕まえようとする

 

が、

 

「痛!この子かんだ!」

 

「見リャ解るワイ」

 

モモンガが近づいてくる鈴の手をかんだのだ

 

鈴の指に歯のあとがついている

 

グットだ、モモンガ

 

「きっと悪には敏感なんだな、オレかまれたこと無いぜ?」

 

「む・・・・・」

 

勝った

 

なんだか幸福感

 

モモンガの、手足を広げたり、つかんだりして見せてヤル

 

嫌がっているが、かみつかない

 

なぜオレにかみつかないのかが不思議だ

 

「ね〜ね〜、どうでもいいから早くボンバー○ン」

 

校長が手を引っ張ってくる

 

ボン○ーマンか、久しぶりだな

 

OKOK、解ったからひっぱんなって」

 

「はーい、私に勝ったらイイモノあげるね?」

 

『はーい』とか言いながらまだ引っ張ってるじゃん

 

まぁいいや、イイモノってなんだろう?

 

「鈴もヤルよな?」

 

「へ?いいの?」

 

「人数が多い方が良いし、暇だろ?いいよな、コーチョ」

 

「う〜ん、君が言うなら仕方ないね、良いよ♪」

 

「ホント!?やった〜」

 

そういえば、何で鈴がココにいるんだろう?

 

まさかサボリ?