オレは独占欲が強い

 

人一倍どころではなく10倍も100倍も、

 

手に入れた幸福を放すことが出来ない

 

姉が死んで思い知らしれたことだ、だから人を拒み続けた、

 

だがそれを竜や桜井は嫌がった

 

なぜだ?お前らが楽しいからか?

 

オレはイヤだ、人を拒み続けたい、今からでも遅くない、

 

手遅れになる前にマットや翼、鈴、明里、、虎牙、亜門、校長、真奈、マスター

 

お前たちからも離れたい・・・・・

 

もう・・・絶望したくない・・・・・

 

 

 

×           □          ○

 

 

 

 

目が覚めた、カクテルのせいでムチャクチャ頭が痛い

 

・・・・・・・・・・・・ココは何処?

 

まぁ、多分家の中の何処かなんだろうけど・・・・・だが

 

「なぜにロウヤ?」

 

ベットから上半身だけ起こし、改めて確認する

 

狭く暗く寒い部屋、何個も並んだ鉄の棒

 

どっからどう見てもロウヤだろう

 

寒!!まだぬれた黒服だし・・・

 

とにかく鉄の棒の向こうをのぞいてみる

 

ジャラリ

 

のぞいてみるため動こうとしたが体が動かない

 

よく見てみれば手と足をベットにつながれている

 

手首足首を手錠のようなものでベットに固定されている

 

良くこんな体勢で上半身を起こせたな・・・・・

 

「あ、パパ起きた!」

 

鉄の棒の向こうから歌織の声がする、かなり大きな声だったので頭に響く

 

オレはこんな状態なのにノンキに手を振っている

 

子供っていいな〜、

 

って、とにかくここから逃げなくては・・・

 

「なぁ歌織、カギ持ってな―――――――」

 

「今開けるね〜」

 

全て言い終わる前にロウヤのカギを開けてくれる歌織

 

出来た子で良かった

 

ロウヤの中に入ってきて手錠まではずしてくれる

 

ホント、オレに似たんだな・・・・・

 

「サンキューセンキューオーストラリア」

 

「どーいたしましてー」

 

ベットから起きあがり、歌織の頭をなでてやる

 

さっきのカクテルのせいでふらつく

 

チクショウ、あとで竜に歌織の世話させてやる

 

「さてと、オレは北海道に帰るけど大人しくお留守番してろよ?」

 

歌織の背まで腰を下げ目線を合わせながら言う

 

「イヤ」

 

反抗期(はんこうき)

  父親ピンチ

     威厳力(いげんりょく)

 

全く意味不明ですね

 

とにかく今まであまり反抗しなかった歌織が反抗してきた

 

「たんしんふにん何てヤ」

 

そんな言葉何処で覚えたんだか・・・

 

「ママが言ってたよ、ずっと『たんしんふにん』だと『りこん』されるんだって

 

『りこん』ってなーに?」

 

だからママってダレだよ

 

余計なこと教えンなよ、ってか籍入れてねーよ

 

「んじゃあ、とにかくママ呼んでこい」

 

「ママ寝てたからお兄ちゃんが『カイトのためにも起こさない方がいい』って

 

言ったから寝てる」

 

そうですか、何となくダレがママだか分かったような気がする

 

ついでにお兄ちゃんというのは竜のことだ

 

始めはおじちゃんだったなぁ

 

「とにかくオレは帰る」

 

「ダメ!!」

 

歌織が叫ぶ、よって二日酔い状態のオレの頭に響く

 

「たのむ・・・大きな声ださないでくれ」

 

「ダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメ!!!!!」

 

「わ〜〜〜〜〜〜!!分かった、分かったから!!」

 

適当に何かいっとかなきゃ頭が割れる

 

「ホント?」

 

歌織がウルウルした目で見てくる

 

いったいダレがこんな事覚えさしたんだか・・・

 

・・・・・チッ、歌織をココに残したのが間違いだったか?

 

「ああ、お前も連れて行くから・・・・・」

 

「やったー」

 

・・・ブラックレンジャーに世話を頼むか・・・

 

「とにかくここから出るから、ちゃんとついてこいよ」

 

「は〜い」

 

ロウヤから出る、その場に倒れる

 

「頭いて〜〜〜」

 

割れるぅ〜、死にそうです・・・・・

 

何て言うか、39度以上の熱があるみたいの頭の痛さみたい

 

「パパ〜、ちゃんとついてきてよ〜」

 

チキショウ、泣きたいぜ・・・

 

「おいおい、脱出禁止だろ?」

 

「おーおー、激じゃねーか、今ならオレのことを殺れるかもな」

 

イキナリ現れたのは激

 

なんだかな〜、タイミング良すぎ、

 

「オレはそのつもりで来たんだが?」

 

オレに愛用の銃SAAを向ける

 

「そうかそうか、頼むから撃つなら頭をねらえ」

 

何で歌織の声が聞こえないのかと思うと気絶をしている

 

多分激が殴ったんだろう

 

「・・・」

 

待て、何もしゃべらないのが恐い

 

手足をバラバラに切り刻むとか言わないよな?

 

撃ち抜くのもいたいからイヤだぞ

 

「おい、頼むから頭ねらえよ・・・」

 

「わーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ってぇーーーーーーーー!!!!

 

いきなりの激の大声、頭が壊れる。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 

いだいなmきいづさうhっjk?jさ

 

げるなの?ままかそけ?うえるあじう?

 

あれ?オレ頭狂った?はい?え?まてよ?

 

「痛いか?」

 

「超ウルトラものすごく痛いんだが?」

 

激は何もなかったかのように聞いてくる

 

「そうか、痛いか」

 

「ああ、モノスゴクイタイ、」

 

コイツが何をしたいか分からない

 

「痛いのは嫌いか?」

 

「当たり前だろうが」

 

コイツは痛いのが好きなのか?・・・・・変態だ

 

「何だその目はまるで変態を見ているような目だ」

 

「その通りだ」

 

『バキ』

 

殴られた、冗談じゃない

 

「おい、撃つなら早く撃て」

 

『ゴン!』

 

また殴られた、今度は銃で、

 

銃で!!鉄で!!堅くて結構重い鉄で!!!

 

「そーゆーところは変わらないな」

 

オレは変わったと思うんだが?

 

前にお前が変わったって言ったじゃないか

 

「死を恐れない」

 

「・・・」

 

・・・・・・・・・・・・・・確かにそうかも知れない

 

思えば死を恐いとは思ったことはない

 

オレが死んだら困る人が居るとかは考えたことはある

 

必死に生きようとしたこともある

 

・・・でも、根本的に恐いと感じたことはない

 

きっと竜や桜井はきずいているがあえて言わないのだろう

 

コイツは遠慮という物をしないのか?

 

「とにかくだ、そんなお前を殺しても何の得にもならない」

 

「だから?」

 

「殴る」

 

「はぁ?がっ!」

 

後頭部を銃で殴られて気絶

 

最近意識を失う日が多い