「人類が滅亡しても無理」

 

「なんでですか・・・」

 

うわっ、出たよ女の武器

 

ウルルン目!!略してウルメ!!

 

「なんとなく」

 

追い詰められたのでこの言葉ですぜぃ

 

「!、わかった!」

 

分かられた!!

 

「カイトさん一人暮らしでしょう?」

 

「ああ」

 

「家が汚いんでしょう」

 

「違う」

 

「・・・うーん・・・じ、じゃあ、彼女が居るとか・・・・」

 

「いない」

 

「・・・ふぅ」

 

あ、ためいきついた

 

幸せがにげるぞ

 

「つかれた?」

 

「?いえ、大丈夫ですけど?」

 

あっそう、ならべつにいいんだよ

 

ため息をついたから気を使ってやったのに・・・

 

そんなひどい仕打ちを・・・・、してないよな

 

「うーん、じゃあ何でいけないんですか!!」

 

逆切れ・・・・・

 

「なんでって。オレきょう引っこしてきたばっかりだし」

 

「えぇ!そうなんですか!?」

 

あぁ、言ってなかったっけ

 

「じゃあ私とおなじですね」

 

ああ、そうだな

 

だからどうした?

 

でもあえてそう言う事は口に出さない

 

それが人付き合いと言うもの・・・・・・・・・・だと思う

 

「お!ここ来たことある」

 

「ホントですか!」

 

「と言う」ことは、この道だな」

 

うーんやっと帰れる・・・

 

だいたいあの地図は何なんだ!

 

家とその周りしか書いてないし・・・

 

なにより汚い!

 

まぁいいか

 

もうすんだことだし・・・・

 

 

 

 

 

○        ×       □

 

 

 

 

 

「ありがとうございました」

 

一軒家の前で翼がお辞儀をする

 

うん、ここが翼の家か

 

「一人暮らし?」

 

「はい。あがります?」

 

「遠慮します」

 

歩き出したら

 

ガツ

 

イキナリ肩をつかまれた

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

「・・・お、お茶もらおうかな・・・・」

 

「はい♪」

 

こいつ性格変わってやがる

 

ガチャ   家に入る

 

キレイだな

 

全く使ってない新品の作りたての家みたいだ

 

「まだ引っこしのトラック来てないみたいです」

 

あー。オレんち大丈夫かな

 

マァ、かぎ渡してあるからいいか

 

 

 

 

 

 

○            ×               □

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと待っててください

今お茶持ってきます」

 

たのむから事故らないでくれよ

 

「きゃー」

 

ガラガラドンパリンパリン

 

やはり期待を裏切らないな・・・・・・

 

さぁて、家探検するかな

 

一階建ての一軒家か・・・・・・・

 

トイレ、バス別、ダイニングキッチン、リビング、寝室

 

うん、一人暮らしってこんなもんだろ

 

にしても、こんな危なっかしい子が一人暮らしか

 

変態がおしいったら終わりだな

 

ま、オレには関係ないけど・・・

 

「あれ〜、カイトさ〜ん

お茶できましたよ〜」

 

「ああ。今行く」

 

「きゃぁ」

 

どたドタドタドシンガラガラパリンパリン

 

・・・・・・・・・・マジ心配です・・・・・・・・・

 

 

 

×          □         ★

 

 

 

「どうですか?」

 

「うん、うまい」

 

「ホントですか!?」

 

「うん、まぁ」

 

「よかった・・・」

 

なにがだ?

 

「カイトさん、学校明後日からですよね」

 

「ああ」

 

あぁー学校かぁめんどうだ

 

は〜、竜元気かな

 

『苺ちゃんはげんきですよ〜』

 

何か頭に出てきたが、軽くスルー

 

最近疲れてきたか?

 

『現実逃避はよくないですよ〜』』

 

うううううう、悪魔の問いかけが〜

 

脳を洗脳する

 

なんでだろう?とってもムカついてくる

 

大体何処からともなく声が聞こえてくるほうが非現実的だろうが

 

現実逃避の使い方まちがっとる、絶対に

 

「・・・イ・・・ん・・・カイ・・・さ・・・・カイトさん・・・・カイトさん!!」

 

「へ?」

 

「もう!何度も呼んでるのに・・・・」

 

俺は完全に現実世界から遠のいていたのだろう

 

悪魔に連れて行かれるところだった

 

「わるいわるい、そしてありがとう」

 

「?は、はい・・・どういたしまして???」

 

うむ、翼はいまいち状況がつかめないみたい

 

はは、心を読む以外状況を掴む術無しだから当たり前か・・・

 

「んで、何か用?」

 

もうそろそろ帰りてぇ

 

トラック絶対来てるよ・・・

 

「あ、そうでした

明後日いっしょに学校いきませんか?」

 

「は?」

 

ちょっと大きめの声

 

「あ、あの、その、ええと

や、やっぱり、あ、あれじゃないですか

知り合いが居なくて、あの

心細いじゃないですか、あのその」

 

顔を真っ赤にしながら、言い訳を言う

 

おもしろい・・・・

 

しばらく言い訳を聞いてOKした

 

いや、なんでって・・・OKしないと家に返してくれそうに無いんだもん・・・・・・・・・・・・・・・・