ここはKTKの基地らしい、暗いし人が一杯居る

 

どこが逃げ道は・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「からかってンのかあの糞爺」

 

目の前には『海斗坊の脱出口♪』などと言う張り紙と穴

 

あの爺は死にたいらしい、

 

さてと、あの爺の場所は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

やはりあの爺は死にたいらしい

 

張り紙に『キング様の部屋は→』などと書いてある

 

さて、弾が入っているか銃のマガジンを確認する

 

・・・・・激が入れといたのか満タンだ

 

張り紙の通りに進む

 

[]゜▽゜ツ)) コッチコッチー↑』

 

進む

 

『┌( ^-^)  \(^-^ ) こっちだよ↑』

 

・・・進む

 

『コッチコッチ~ (/^-^)/ (^^*)↑』

 

・・・・・・すす・・・・・む

 

-“-/~~ ココジャァ→』

 

・・・・・・・・・・

 

『まだかな♪( ・。)(。・ )まだかな♪』

 

走り

 

((((((((((((( ̄▽ ̄;ク、来ルナァッ!!

 

ウルトラダッシュ

 

((((((((((((( ̄□ ̄;ヨ、寄ルナァッ!!

 

全 力 疾 走

 

^(ノ゜―゜)ノ☆パチパチ(ゴール)ヾ(゜―゜ヾ)^

 

バン   ←ドアをあけた音

 

「おい、なめてんのか?」

 

「海斗坊怖いよ~、そんな顔するなって~

 

散々俺をからかった本人、キング=正村 椿(つばき)

 

二十八歳、妻子もち

 

「テメーの体に何発穴をあけようか・・・」

 

「うわ、ホントこわいから、冗談ならここまで、本気でもここまで」

 

両手を上げる椿のおっさん

 

ホントに緊張感無いな・・・・・

 

「おい糞爺」

 

「まて、まだお兄さんでもいい年だ」

 

どうだか・・・・、なにせもう29に近いしな

 

「どうでもいいがおっさん、何でまた俺を・・・」

 

「知ってるでしょうが、ここは依頼を受けるギルドみたいなもの

 

理由なんて知らんがおまえを殺してくれって言う依頼があったんだよ」

 

タバコはやめろといっているのに、いかにも悪党らしく葉巻を吸う

 

KTKや椿のオッサンの組織は金をもらっていろいろやっている

 

言っておくがKTKは悪魔で部隊だ、組織の名前は俺も知らない

 

ゲリラからの救援依頼や、国から暗殺の依頼など・・・悪質な事ばかりだ。

 

椿のオッサンが総司令官をつとめるこの組織は世界でもベスト3に入るほど

 

強く、恐ろしい組織・・・・・

 

それより俺を殺せという依頼だ。

 

恨みを買った覚えは・・・・・・・・・山ほどある・・・・・・・・

 

「誰から?」

 

「知らん、もともとお前を殺すなんてムチャな事を頼む奴なんてそんなに居ないだろう

 

推測くらいついてるんじゃないのか?

 

推測・・・・・・・・

 

確かに恨みを山ほど買っているが俺を殺そうとするやつなどそんなには居ない

 

あえて言うとすれば『スレッター』と言う組織か、『ガイギン』と言う組織だ。

 

両者ともにかなりお世話になっている

 

「さぁな、俺をうらんでる奴ならたくさん居るだろうな」

 

「じゃあ仕方ないだろう、潔く死ね」

 

なぜそこで潔く死ななければならないのだろうか?

 

まったく理解できん

 

「馬鹿言うなボケ、そんなに簡単に死ねるか」

 

「死を恐れないのに?」

 

どこで知ったのかそんなことを・・・・・、やはり俺を見ているとそう感じるのだろうか?

 

「関係ないだろ、死を恐れないのと死にたくないのじゃ大違いだ」

 

「そうだろうな、でも死を恐れないやつの命は長続きしないぞ」

 

「・・・・・・・・」

 

長続きしない・・・・・、頭にその言葉が響いた

 

長続きしなければ、しなかったで良い

 

天国と地獄、その先に向かう場所もどうでも良い

 

死にたいというわけではない、姉が拾ってくれた命だ

 

殺されるまで生きてみようとは思う・・・・・・・、でも・・・・・、やはり・・・・・

 

「いや、とにかくここを離れよう」

 

俺が何を考えているのか察してか、突然口を開く椿のオッサン

 

また俺は周りの人間に助けられた・・・・・

 

いつもそうだ・・・・、俺は周りに助けられすぎる・・・・・、俺は弱すぎる・・・・、

 

周りに誰かが居ないと生きてはいけないのかもしれない・・・・・

 

姉が死んで、一時期俺は放心状態が何年か続いた

 

放心状態のときは誰とも話さず、竜でさえも避けてただただ鏡を見ていた・・・・・・

 

いや、長くなるのでまたいつか思い返すとしよう

 

とにかく放心状態から抜け出した俺は人の何倍も独占欲が強くなった

 

独占できなくとも、その居心地の良い空間から逃れられない。

 

仲がよくなりすぎるとその人を逃したくなくなる

 

桜井や竜や激や椿のオッサンや奈美さんや由紀や亜門や・・・・・

 

今では誠も翼も明里も鈴も虎牙も真由もマスターも校長なども要注意対象だ

 

そこまで親しくしないで生きてきている。

 

ある一定の領域を超えると俺はそいつから離れられなくなってしまう

 

だから親しくしないで生きてこようとしているのに・・・・・・

 

誰かがまた寄ってきて、俺が助けられて・・・・・・

 

結局周りに誰かが居ないと駄目だと思い知らされて・・・・・、

 

自分が嫌になっていく・・・・・

 

『プチ』っと、何かを押したような音が聞こえた

 

「今、自爆スイッチを押した」

 

「・・・・・・・おい」

 

・・・・・自爆スイッチを押したのは俺を正気に戻すためだろう

 

また助けられた・・・・、はぁ、でも嘘だといってくれたらもっとうれしい

 

「言いたい事は分かるが後にしてくれ、私は死にたくない」

 

ホントに分かっているのかは知らぬが、自爆は本当らしい

 

「とにかくだ、俺達は仕事上お前を殺さなくてはならない、死んでもうらむなよ」

 

「・・・・・なら俺も本気で抵抗――――――――――――――」

 

「本気はやめろ、いろいろと問題が起こる・・・」

 

一様このオッサン、俺の親父と面識があり

 

俺や亜鬼家についていろいろ知っているらしい

 

・・・・・それゆえ、この人の言うことに威厳があり真剣だ

 

「分けわからん、じゃあ99%くらいで抵抗させてもらう」

 

口では強がったが、何が起こるか俺でも心配なところだ・・・

 

「やって見ろ!後60秒でここを抜け出せたらな」

 

「はぁ!?んなこと不可能に近い!!」

 

「ふふふ、さらばだ!!」

 

そういってオッサンは壁の隠し通路で逃げた

 

・・・・・・もちろん俺もそれを使ったのだった