「分かった、聞くだけ聞いておこう」

 

体制は変えずに首をしめている腕を緩める

 

「ありがとうございます、私達はコールドです」

 

「「コールド!?」」

 

コールド

 

どこの国にも所属していない組織

 

正義を名乗り護衛や悪党と戦っている

 

悪党なんて人の見方で代わるのにな・・・・・

 

だから正直コールドと言う組織は好きじゃない

 

「コールドか、俺らに何のようだ?

 

激が聞く

 

「正確にはあなたには用がありません、用があるのは海斗さんです」

 

少女の答え、激の落ち込み

 

今までもこんな事たくさんあったな

 

「KTK所属のあなたは本来なら即処罰です

 

ですが海斗さんのお友達である以上むやみに手出しできませんから」

 

うわ、言う事きついな・・・・・

 

激はこんな少女に言いたい放題言われて落ち込み度アップ

 

単純な奴だ

 

「落ち込むな、単純バカ」

 

「繊細といってくれゃ」

 

繊細・・・・・ねぇ

 

「んで?俺に何の用だ?」

 

話を戻す

 

「はい、あなたに任務を手伝ってほしい」

 

ふざけている、俺は民間人だ

 

ミッションによっては国一つ敵にまわしかねないコールドの仕事なんてするかよ

 

「海斗さんのお噂はかねがねお聞きしておりました」

 

お世辞をいくら言っても俺は行く気無し

 

「噂?・・・、ああ、お前確か傭兵やってたな」

 

激がなにやら納得している、俺は1年間傭兵でかなりの金をためていた

 

やってた事はただ単に戦争に行くこと

 

ゲリラたちに雇われたり、時には国に雇われたり・・・

 

一部で意外と有名だったらしい

 

今は傭兵でためた金で生活している

 

普通に考えてそんな高校生は怖いな・・・・、いや、俺なんだけどね・・・・・

 

「激、とっとと此処を脱出するぞ」

 

少女を引っ張りながら出口に向かう

 

「待ってください」

 

「くどい、そんなバカな組織に入る奴があるか」

 

「今回は日本関係のミッションだと知ってもですか?

 

足を止める

 

日本関係のミッション、わざわざそれを言うと言う事は日本にとっては悪いのだろう

 

激も動揺、こいつも名前通り日本が故郷だからな

 

「内容は?」

 

日本がらみの事となると少しくらい聞いておく

 

「日本に核が持ち込まれます」

 

核兵器が・・・・・

 

そうなれば日本は他の国から非難を受けるだろうな

 

「変な組織独自でだろうが、国は関係ないんじゃないか?」

 

激が少女に聞く

 

「いや、独自ででも絶対に日本は非難を浴びる

 

もしも日本から何処かに核が発射されたら戦争が起きかねん」

 

俺が答える

 

多分確実にやばい事になる

 

「仕方ないな、やってやるさ」

 

少女を放して1歩後ろに飛びのく

 

激も銃を下ろす

 

俺がやらなくても裏で有名なコールドなら何とかできると思うのだがな

 

「ただし条件がある」


俺の言葉に少女は少し真剣な顔つきになった・・・