家に着いたら無性に俺の家が大きく感じる

 

1F リビング バス トイレ 和室 洋室 

 

2F トイレ 洋室×2 和室×2

 

3F 屋根裏部屋

 

此処に一人暮らしッスか

 

寂しいね、悲しいね、静かだね、可哀想だね、哀れだね、外道だ・・・・・・・・・・

 

何だか馬鹿らしくなってきた

 

この辺は昼間煩いらしい

 

翼に聞いた情報だけどね?そして俺は煩いのは嫌いだ。って事で明日旅に出ます

 

静かな場所探し旅

 

 

 

 

その前にこの多い荷物を整理してからだけどね

 

 

 

 

 

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ふふふ

 

オレは考えた・・・・・

 

どうやったら迷わないか

 

ヘンゼルとグレーテルのようにパンを撒くのもいいだろう

 

だが、現在社会では警察につかまってしまう

 

ん?地図を買う?

 

金がもったいないからそれは最終手段だ

 

ということは。

 

自分で地図を作る

 

コレが一番

 

なんてこと言ってても、そんな難しいこと出来るわけなく

 

思いっきり迷う

 

コレ基本

 

「ココどこだよ・・・・・」

 

もう、迷子の迷子の子ねこちゃんは飽きたよ・・・・・

 

「お、神社発見」

 

でも、階段長!!

 

「がんばるか」

 

お参りの内容3つ

 

1つ、静かな場所がありますように

 

2つ、無事家に帰れますように

 

3つ、筋肉痛になりませんように

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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づがれだ

 

体力おちたな・・・・

 

此処を上るのに何分たった?

 

軽く25分はたったぞ

 

「うぉ、すずし〜」

 

なんて涼しいんだ

 

しかも静か

 

なんかいい・・・・

 

ここだ!ここに決定!

 

でもココでなにするんだ?

 

まぁいい

 

こんないい所を発見できたのはありもしない神のおかげか?

 

いや、まだお参りしてないな

 

「お、賽銭箱発見!」

 

えっと、100円100円と・・・・・・・・

 

1円1枚しかない・・・・・・・・・

 

11001円・・・・・・・

 

なんて数字だ・・・・・・

 

まぁいい

 

1円玉を・・・・・ポイ・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

あれ?

 

『チャリン』

 

と言ういい音がならなかった・・・・・

 

まぁ1円じゃあなぁ・・・・・・・・・

 

そんなことよりも

 

どこか転がれるとこないかな

 

やっぱあそこか

 

大きなイチョウの木の下

 

ちょうど日影の所だしな

 

移動移動・・・・・

 

此処は少し高い位置にあるから

 

神社全体が見わたせる、狛犬恐い・・・・

 

『ガタン』

 

ありゃ、だれかいるのかな?

 

うお!!おくの方から巫女さんが!!

 

すげぇ・・・初めてみた・・・ホウキ付き・・・・

 

掃除うまいなぁ・・・よく見るとけっこう可愛い・・・・・

 

なんか変態とかんちがいされそう

 

うお!!目が合った・・・

 

「あの・・・君・・・」

 

ドタドタドタ

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

巫女さんがにげやがった・・・・・

 

うわー、警察来たらヤダなー

 

・・・・・・・にげるか・・・・・

 

「あの・・・」

 

「のぎゃ!?!?」

 

右後方に巫女さん出現

 

どっから現れた・・・・・

 

「な、なに・・・・・?」

 

「しき物いりますか?」

 

「は?」

 

いやまて、

 

何を言っているんだ

 

「衣服がよごれたらよごれ落ちにくいですよ」

 

巫女さんの手には、しっかりとビニールシートが・・・

 

「いただきます」

 

そうゆうと、にっこり笑ってシートをひいてくれた

 

「はい」

 

「ありがとうございました」

 

「いいえ」

 

そう言うと、巫女さんは行ってしまった

 

うーむ、なんと優しい

 

だが、初対面の相手にシートもってくるか?

 

まぁいい

 

寝よう

 

 

 

 

 

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「せっかくなのでお買い物いっしょに行きませんか?」

 

は?

 

ナニを言い出す、巫女殿

 

もう少しで夢の世界に入れたのに・・・・・

 

「むりです」

 

「そういわずに」

 

相変わらずの笑顔を崩さない

 

せっかくってなにがせっかくなんだろうか?

 

「何かご用が?」

 

「いえ」

 

しまった、ウソつくんだった

 

だいたいビニールシート持ってきたの意味無くなるじゃん

 

「それなら行きましょう?」

 

何処かに行くんだったら此処に着た意味無いじゃん

 

「あ、ちょっとこっち来てくれます?」

 

巫女さんが、ここから6歩先くらいで手を振る

 

まぁそこまでなら

 

「あ、足が」

 

巫女さんがよろめいて倒れそうになる

 

オレはそれを支えようとする・・・・・が

 

ドン             (押された)

 

「のわ!?」

 

ゴロゴロゴロゴロごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろ       (坂を落ちる音)

 

なにーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

今のアリか!?25分以上の努力が!?

 

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロン・・・・・・・・・・

 

痛いよ

 

「大丈夫でしたか〜」

 

全然、むちゃくちゃ痛いです

 

だが心配してくれている巫女さんのために

 

「大丈夫」

 

と、言う優しいオレ

 

ん?何かさっきのおかしくなかったか?

 

『大丈夫でしたか〜』って・・・・・

 

そうこうしてるうちに、巫女さんが降りてきた

 

「大丈夫でした?」

 

「なんとか」

 

痛いです・・・・・ものすごく

 

またこの長い階段を上るのか、25分かけて・・・・・

 

さていくか

 

ガツ

 

1歩歩いたら肩に違和感

 

見ると巫女さんの手が

 

「・・・・・・・」

 

「・・・・・・・?」

 

「・・・・・・・」

 

「????????」

 

「・・・・・・・」

 

「??なにか??」

 

「せっかくココまで降りてきたんですから。

 

お買い物に行きましょう?」

 

確信犯!?

 

 

 

 

 

 

 

 

ついでに、降りたと言うより落とされました