「ほんとうにだいじょうぶですか?

病院に行った方が・・・・」

 

「平気だから」

 

そんなに心配するんだったら、つき落とすなよ

 

結局お買い物中

 

「それより・・・・」

 

「??」

 

「巫女さん衣装で買い物かするか???」

 

そう、となりでキャベツの重さを比べている女・・・・・

 

「駄目なんでしょうか・・・・?」

 

そんなことそんな目で言われても・・・・・・

 

「いや、駄目って言うか・・・・

目立たない?」

 

「目立つの・・・・・・いや?」

 

「全くもって大好きです!」

 

ああ、情けないぜ・・・・・・オレ・・・・

 

だって巫女さん衣装で甘ったるい声だすんだぞ

 

どんな男もイチコロだって

 

「そろそろお昼食べませんか?」

 

「ああ」

 

飯までいっしょに食うのか

 

「お気に入りのところでいいですか?」

 

「ああ・・・・・和食だろ」

 

「え?なんでわかったんですか?」

 

「・・・・・・・なんとなく・・・・・・」

 

「そうですか」

 

うぁわぃ、あたったよぅ

 

うーん、

 

こんな可愛く目立つ巫女さん衣装の人と

 

転校早々変なうわさされたらイヤだな

 

まぁ、初対面でこんなことしてるんだから

 

友達とはラブホくらいいってんだろうな・・・・・・・・そりゃないか

 

「私、男の人と二人きりで歩いたことないんですよ」

 

ははは・・・・・・

 

「君。どこの学校?」

 

「月見高校2−Cです」

 

ははは・・・・・・

 

終わった・・・・なにもかも・・・・

 

まぁいい、べつに楽しい学園ライフが欲しかった訳じゃない

 

でももう普通はもう無理かも

 

 

 

 

 

 

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「つきました」    

 

「いつの間に」

 

ガラガラ

 

「いらっしゃ・・あら、明里ちゃんいらっしゃい」

 

「こんにちは」

 

アカリ?

 

「符宇の所の嬢ちゃんか、いつ見てもいい女だなー」

 

フウ?

 

「あ。私 符宇 明里っていうんです」

 

「あぁ。名前・・・」

 

とりあいず席に案内された

 

席についてとりあいずメニューを見る

 

「彼氏?」

 

そろそろくると思った

 

「ちがいますよおばさん」

 

あ、以外と冷静だ、この子冷たい・・・・・

 

翼ならなんて言うだろう・・・

 

・・・・・・・・大慌て決定だな・・・・・

 

ん?なんであの子のこと名前で呼んでるんだ?

 

確か、からかいたかったんだよな

 

今から天空って呼んでもなぁ・・・・・

 

「決まりました?」

 

「おすすめで」

 

はっ!とっさに答えてしまった

 

「私もそれで」

 

「はい、ちょとまっててね」

 

おばさんが行ってしまう

 

お勧めなんてあるんだな

 

「あなた」

 

うぉ!スゲー呼び方

 

「なんて言う名前なんですか?」

 

ああ、言ってなかったな

 

「山田 太郎」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

「ゴメンナサイマチガイマシタ ホントは、水野 海斗です」

 

「じゃあ、カイトさんでよろしいですか?」

 

OK」

 

目が恐かった

 

それからしばらく学校のことや自分のこと話してくれた

 

「おまちどーさま」

 

「お、旨そう」

 

おすすめと言うだけあってうまそう

 

「それにしても、いつも静かな明里ちゃんが

こんなに楽しそうにしゃべるなんて・・・・」

 

「そ、そんなことありませんよ!」

 

あ、慌てた・・・

 

「ふーん」

 

「お、おばさん!!」

 

あ、怒った

 

おばさんが逃げた・・・・・

 

この町の人は可笑しな人ばかりだな・・・・・

 

まだ5人も知らないけど・・・

 

「もう・・・カイトさん、気になさらないでくださいね

 

「ん?あ、ああ」

 

「私、少し人見知りが激しいんです」

 

「ああ、そういうこと」

 

まー、とにかく飯だ、めし

 

 

 

 

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「うまかったな〜」

 

1時間程度で二人とも食べ終え

 

最後までからかわれ帰宅中

 

「あんなところにおつれして、もうしわけありません・・・」

 

「いや、べつに・・・・うまかったし・・・」

 

「よかった・・・」

 

うん、また行きたい。・・・一人で

 

あの長い階段まで来た

 

「ここでいいですよ」

 

オレの持ってるスーパーの袋に手をのばす

 

「上までもってあがるよ」

 

「でも・・・・」

 

こんな重い物持ってあがったら

 

転けるかもしれないし・・・・・

 

それに・・・・

 

「地図かしてください」

 

「地図?」

 

「ああ

きずいてるだろうけど、引っこしてきたばっかで迷った」

 

「そうですか・・・わかりました」

 

あぁ、またここをのぼるのか

 

 

 

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「ついたーーーー」

 

やっとついた

 

体力きたえ直そうかな

 

「カイトさんすごいですね

そんな重い物持って登って息切れ無しなんて」

 

昔なら往復できただろうが今は無理だな・・・

 

「君もすごいよ、息切れしてないじゃん」

 

女の子だよな・・・

 

「毎日往復してますし、私陸上部なんですよ

だから足と体力には自信あるんです、でも荷物持ってあがってたら

後ろのにころげてましたよ」

 

「ふーん」

 

目が自然と足に行ってしまう

 

巫女さん衣装だからよくわかんないんだけど

 

きっと細いんだろうな

 

「あの・・・・あんまり・・その・・・」

 

おっと

 

「あ、ああ、わるいわるい」

 

「あ、ち、地図持ってきますね」

 

走って寺へ入っていった

 

何やってんだオレ

 

まるで変態だぞ・・・

 

キタキタ速いな・・・

 

「はい」

 

「ありがと」

 

うわー、古いなー

 

ボロボロだよ

 

「ごめんなさい、古い物しかなかったんです」

 

「い、いいよ」

 

まぁ、地形はあってるみたいだし

 

「また来てくださいね」

 

もう来たくありません

 

「親がなくなって今一人暮らしで、

お客さんも少なくて、

あんまり長くココ留守にするのもなんなんで寂しいんです」

 

 

 

 

・・・・・・・・・・また来ます・・・・・・・・・・・