「あ、カイト君おそい!」  

 

「悪い!」

 

職員室についたらいきなり翼にどなられた

 

「まだチャイムなってないだろ」

 

「でもおそい!」

 

うわ〜恐い

 

「ゴメンナサイ」

 

「ソレとあの先輩とお友達?」

 

見てたのか・・・

 

「まぁな」

 

「さっきのカイト君かっこよかったよ!」

 

少し顔を赤く染めながら言う

 

「そりゃどうも」

 

軽くスルー

 

「二人ともそろったな」

 

先生が現れた

 

          戦う・逃げる・あいさつ・無視

 

無視

 

「ん。あいさつなしか?」

 

強制的にあいさつ

 

「「こんにちは」」

 

「よろしい、ついてきなさい」

 

先生についていきメンドイ階段を上る

 

「水野。おまえすごいな〜

あの黒金を止めるなんて」

 

見てたのか

 

「見てたんだったら止めてくださいよ」

 

「先生には無理だ」

 

おいおい

 

そうこうしてるうちに教室に付いた

 

「ちょっとまっててくれよ」

 

先生が教室に入った

 

「どんなところなんだろうね!」

 

おお。居たのか翼

 

「ああ」

 

何かイヤな予感

 

「入っていいぞ」

 

先生に言われて教室に入る

 

色んな視線がこちらにむく

 

あたりを見ると、

 

こちらをにらんでいる男子

 

おびえている生徒

 

暖かい視線で見てくれるマット

 

怒りのこもった視線を送る明里

 

色々いるなー

 

「新しくクラスに入る

水野カイト君に

天空翼さんだ。

みんな、仲良くな」

 

翼ちゃんかわいー

 

翼ちゃんここ席あいてるよー

 

などなど翼は大人気だ・・・

 

「空いてる席座ってくれ」

 

センセー!!ソレ困ります!!

 

みんなオレきらってるんですよ!!

 

翼も別の意味で迷ってるようだ

 

おぉ、マットのとなりが空いていて

 

マットが手招きしている

 

助かったよ

 

マットのとなりに座る

 

「助かったぞ。マット」

 

「いいって」

 

イヤマジ助かった

 

「助かってないかもしれないし・・・・」

 

なんで?・・・・・・む・・・何か視線が・・・・

 

周りを見わたすと、女子がみんなこちらをにらんでいる

 

「ね・・・・・」

 

うぅ・・・・・もういやだ・・・・・・

 

 

 

 

 

【ちょっとした番外】

 

〜新田 誠〜

いつも思う・・・・・

「ははははは、たしかになぁ、でもそれは亜門が悪い」

「んなことねぇ〜って、アイツが悪いんだってーの」

今ココで笑っているカイト君

うん、いつもどうりのいい笑顔だ

でも、

いつもどうり『何か』が足りない

鈍感な人や、あまり親しくない人はきずかないかもしれないが

ぼくにはわかる・・・

亜門君も知ってるのではないかな?

もしかしたら亜門君は何が足りないのか知ってるのかもしれない

僕が彼のことを調べようとしたら出来るだろう

でも、少し調べてやめた

彼のことを少し調べるだけでだいたいわかった

調べてでたことは全部つらいことばかり

パーティーの時からわかっていたことだけどね

彼と再会したとき思った

『変わったな』

あの時のままならきっと『マット』なんて言わないだろう・・・

あんなに明るくないだろう・・・

きっと彼は自分を偽っているのだろう

感情、行動、知識

その他色々・・・・

記憶までも偽っているのかもしれない

とにかく彼は、自分を変えようとしているのだ・・・

でも、僕はそれを許さない・・・

僕は彼に自分でいて欲しい

自分を変えるのならきっと姉のことも忘れてしまうだろう

彼の自分を変えようとしている行動を阻止できるなら

僕が悪者になってもいいと思っている

でも、今元のカイト君に戻ったら

僕や亜門君を拒絶するかもしれない

でも、また友達になるためにがんばればいいんだ

だから彼を僕が止めてみせる

            絶対に・・・・・・