「桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・
桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・
桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・
桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・
桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・
桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・
桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜・桜」
「うるさいぞ、そんなに桜が好きなら口説けよ」
空から降ってくる桜の葉を手で掴み取っている鶴来に言う
さっきの場面から結局3人で5段弁当を食べている
「ちっちっち、桜は桜だ」
よく分からん事を言っている鶴来
こいつの頭は少しおかしいようだ
「美味しいでしょうか?」
笑顔で俺に聞いてくる明里
その笑顔にたえられる俺じゃない
俺も引きつった笑顔で
「ああ、旨いよ」
と言う、ホント・・・・・・この人に俺は弱い
今思ったんだが此処に3人しかいないのも寂しいな
「どう思う?人少ないよな、いい場所なのに・・・・・」
「お前のせいだよな」
鶴来に突っ込まれた
確かにさっきここにいたやつらを銃で脅したがそれから一人も来ていない
なんだかな
「なぁ、なんかやるか?」
鶴来に向けて聞く
明里は笑顔だったので直視したくない
「なにやるんだ?カルタ?花札?百人一首?」
「そりゃ正月だろ」
鶴来に突っ込んでおいて栗を食べる
この焼き栗は神社の裏にあった木のだろうか?
「? なんか聞こえないか?」
鶴来が耳をすます
俺も耳をすましてみる・・・・・・・うん、なんか聞こえる
何の音だ?・・・戦闘機?戦車?
まぁ一般的に考えたら車の音だ
でもどうやって此処に車が入るのだろうか?明里に聞いてみる
「此処って車は入れないよな?」
「はい、あの長い階段以外此処に入る方法はありませんから」
丁重に答えてくれる明里
あの長い階段を車が上るのは難しいだろう
でも音はあの長い階段のほうから聞こえてくる
「じゃあなんだ?」
鶴来が耳をすませながら聞いてくる
う〜ん、なんだろうか
「とりあえず逃げるか、なんか嫌な予感がする」
「俺もだ」
鶴来の意見に賛成して木々に囲まれているこの神社から脱出
・・・・・・・・出来ませんね、入り口が一つなら出口も一つですよ
要するに音のする階段以外出口がないんですね
「逃げれねーじゃねーか」
鶴来を睨みつける
「そんなこと言ってもな・・・」
ハハハ、と笑いながら苦笑する鶴来
階段がある方を向きなおしてジッと睨む
するとバイクが駆け上ってきた、黒いヘルメットに女物の学園制服だ
そして最後の段差の場所で見事に空を舞い思いっきりこける
鶴来「何だあれは?」
海斗「バイクマンか?」
「それが何かは知らんがあんな所をバイクで上ろうとするとはな」
「ああ、馬鹿だな」
「ドジだな」
「アホだ」
「マヌケだ」
「この場合無視するのが懸命な判断だと思うのだが」
「そうだな、俺らは花見をしていただけだ」
「きっとコイツは悪の手先だ、無理矢理マクド〇ルドで働かせられるぞ」
「俺はロッテリ〇の方がいいな」
『スパン!!』←ハリセン音『スパン!ゴン!ゴンゴンゴン!!!!』←ハリセン音?
頭をハリセンか何かで『スパン』と叩かれた
後のなんだかわからない音は鶴来が叩かれた音だ
「ち・が・う!!!!」
何時の間にか俺達の前に居た制服ヘルメットバイクマン
ヘルメットを脱ぐとそれは雫でした
そこで一つ思ったことが・・・・・
「・・・免許持ってないだろ」
「気にしない気にしない♪」
笑ってごまかそうとする雫
無免許運転は列記とした犯罪です
「まぁいいか・・・、それより何のようだ?」
俺は警察じゃないんでなんだかんだ言っても仕方ない
「この神社に武装集団が出たって警察に届けあったらしくてね、」
「テロリストか?大変だな、でも俺らはそんなやつに会ってないぞ?なぁ鶴来」
まだ言葉に続きがあったかもしれないが雫の話の途中からしゃべる
武装した馬鹿なんて見てないし、ましてや集団なんて論外だ
「鶴来?」
返事が返ってこないので鶴来の方を見ると鶴来はその場に血だらけで平伏していた
「鶴来!?!?」
俺は鶴来に近寄り体をゆする
だが何の応答もなしにただ口から血が溢れ出すだけ
「くっ!これはテロリストの仕業か!?」
周りを見渡してみるが居るのは何やら頭を押さえている雫と
のんきにお茶を堪能している明里
やはり俺達の他には誰も居ない
「やっぱ誰も居ないよな・・・、遠くからの射殺か?」
もう一度鶴来に目をやると、いくつかの殴り痕
となると撲殺か・・・・・、でもこの短期間でいつの間にこんなボコボコに・・・・・・・
「う〜ん、謎は深まるばかりだ・・・・・」
たとえば一瞬にして地面にもぐったとか?
空に羽ばたいたとか?遠距離から棍棒を投げたとか?
ん?そういえば昨日寝ながら苺に無理やり『裸の王様』とか言う本を聞かされたな
確か馬鹿には服が見えないとか何とか・・・・・
となると俺は馬鹿だから見えないのか?
俺が馬鹿だから人すら見えないのか?ああ?俺は馬鹿なのか?
そうか・・・・・、馬鹿だったのか・・・
自然に地面に膝をつき、手を頭に当ててしまう
馬鹿なんだろ?俺は馬鹿なんだろ?
そうだよ、だからたまに苺に『顔に嘘って書いてありますよ』って言われて
鏡を見ても『嘘』なんて文字見えないんだよな?
ハウスダストだって見えないし、花粉だって見えないし・・・
理科の時間だって俺だけ顕微鏡(けんびきょう)のぞいても何も見えないんだよな?
そうだよな?俺がいけないんだよ・・・・・
「ハハハハハ、どうせ・・・・・、ハハ・・・・・、ハ・・・、ハハハ・・・、ハハ」
望遠鏡のぞいても星なんてまったく見えないし
将来の希望すら見えない・・・・・・
いや、今のはちょっと違うか・・・
それでもだ!!それでも俺は馬鹿なんだろ!!そうなんだろ!!
「そうなんだろ!!あ!?俺が馬鹿だから何も見えないんだろ!!」
「へ?」
一歩づつ雫に近寄る
「そうならそうだって言えよ!言わないと分からないほど馬鹿なんだよ俺は!!」
「え、な、何言ってるかわかんない・・・」
顔の前で両手を左右に小さく振りながら後ろに後退していく雫
「同情なんか必要ない!!馬鹿なら馬鹿らしく一生生きていくのさ!!」
「だ、だから、あの・・・」
『トン』っと雫は後ろのイチョウの木にぶつかり、段々屈んでいく
「だから言いたいことがあるならドンドン言えよ!!遠慮なんてすんなよ!!」
「わっ!」
雫の首元をつかみ無理やり立たせる
「ほら言えよ!!言えってば!!何か言いたいんだろ!?」
ここまでやると俺もしつこいんだなと事故罪悪を感じないこともない
いくらかそのまま前後に振り回していると言葉を発した
「じゃ、じゃあ、前にも言ったけど結婚して」
「あぁ、それは却下」
ポイっとイチョウの木に雫を投げ捨てて鶴来のほうに戻る
「なんで!?前にも聞いたけど何で!?」
「なんでも、婚約解消にはお前も了承しただろ」
適当に返事をしながら鶴来の傷を見る
やっぱ撲殺だよな・・・・
「何でコイツこんな事になってるんだ?」
雫を見ながら鶴来を指差す
考えてみたらスケルトンテロリストが本当に居るんなら俺も襲われているはずだな
雫は箱を動かすような仕草をしながら
「それは置いといて・・・・・」
と言う
いや、置いといたら駄目だろ
犯人を捕まえないと鶴来もうかばれないだろう
「話の続きをするけどいい?」
雫がにっこり笑いながら聞いてくる
「いいけど鶴来が――――――――」
「それでその武装集団は2人組で高校生くらいなんだって」
俺の言葉は途中でさえぎられ、雫がしゃべりだす
高校生?俺と同じだな
2人組・・・・・、さっき逃げていった花見客の中に居ただろうか?
「2人組のことを武装集団って言うのか?」
ちょっとした疑問を言ってみた
「さぁ?交番をたまたま通りかかったらそういう話が耳に入っただけだから」
ナイスタイミングだな
それでここにきたのか・・・・・
「まさかテロリストをやっつけて、正義の味方になろうとしたのか?」
「はいぃ?」
『そんなわけないでしょ』とでも言いたげな顔をしながら俺を見る
そうだよな、コイツの場合悪の大王だ
・・・・・・・ん?なにやら車の音がする
「雫、お前一人で来たよな?」
「うん、・・・・・そのはずだけど」
そして飛行機の音・・・・・・・・、
大量の足音・・・・・・・・・・・、
まさか・・・・・・・
後編に続く