〜カイン〜

 

ここはキステイの街、今から出て行くがな

 

今からたどっていく町の順番は

 

現在地のキステイ→港町のココン→西大陸の港町のリンカ→目的地のケルルマフ

 

と言うことになる

 

そして今からココンに向かうところだ

 

街を出て道を歩く、この道はキャラバンのために作られた道

 

モンスターが出ない所なんてないが、ここは出るモンスターが少ない

 

主に山や草原、森など人が少ない場所などは特にモンスターが多い

 

わざわざそうゆう所に行く奴はレベルアップ目的か街の依頼だろう

 

騎士団のキャラバンは街や市民からの依頼を受けて、生活している

 

ギルドで『地下に住み着いたモンスター退治』や『山の薬草がほしい』、

 

『盗賊を退治してくれなど』の依頼だ

 

依頼の難易度によって報酬が違う

 

難易度が高ければキャラバン全体で受ければいいが、

 

難易度が低ければ友達と数人で受ければいい

 

基本的にキャラバンと言え、単独行動なのだ

 

騎士団と名乗っているキャラバンも同類

 

結局は金を貰っている。それでも騎士団と名乗れるのは、

 

城が襲われている時に報告が来て城の騎士団と一緒に戦うから

 

そのときは報酬がない

 

でも騎士団の名が語れるのキャラバンなら依頼を受けやすい

 

受けに行かなくても、依頼人がこっちまで来る事もあるしな

 

「おい、兄ちゃんちょっとまちな」

 

数十人の男に取り囲まれた

 

リーダー格の男が話を続ける

 

「そんな怪しいかっこうしてよぉ、何か隠してんじゃね〜の〜」

 

俺の格好はいつもの服装に黒いマントで顔から膝まで覆い隠している

 

顔も見えなければ脚も大して見えないのによく男だと分かったな

 

「おい、ど〜なんだよぉ〜」

 

なれなれしく肩に触れてくる

 

なんだかな、きっと盗賊かなんかだろう

 

「何とか言えよ!」

 

他の男がナイフを投げてくる

 

スッと人差し指と中指で取る、そしてそのまま投げ返す

 

「うわぁ!!」

 

狙い通りそのナイフは男の胸のペンダントに刺さる

 

「舐めやがって!」

 

他の男達も殴りかかってくる

 

正直力は隠したい、時間も掛けたくない

 

でも俺は力を思いっきり消耗するが魔法を使う事にした

 

闇魔法は魔族しか使えず、使ってしまうと魔族だと知られてしまうので使わない

 

「・・・・・ジ・エンド・オブ・ファイア」

 

呪文を唱えると一気に土がもり上がり、俺を囲む56メートルの山が5つ出来る

 

5つ山から炎が一気に噴出しそれが1つの炎蛇と成り盗賊どもを襲う

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

一気に数十人居た盗賊は逃げ出す

 

だが高速で動く炎蛇から逃げ出せるわけも無くすぐに追いつかれる

 

「ひぃぃぃぃぃ!!」

 

炎蛇に【食われる】寸前で、俺が指を『パチン』と鳴らすとその炎蛇は

 

『シュン』と消えた

 

そのまま盗賊どもは何処かへ行ってしまった

 

もり上がった土も元に戻り何もなくなった

 

と言うより元通りだ

 

結構時間をくってしまったので少し早足でココンに向かう