〜ミルフィーユ〜

 

 

 


彼の推測はきっと当たっている

 

 

 


私は彼の言葉を聞きながら彼についていった

 

 

 


何時もケラケラ無邪気に笑っている彼からは考えられないシンケンさだ

 

 

 


話しに夢中になり今どこにいるのか分からなくなった、

 

 

 


彼はこっちを見ていった

 

 

 


「ここからは君達が決めることだ」

 

 

 


何のことだか分からなかった

 

 

 


でもすぐに分かった、私はただの女の子でありたかったから勇者だと隠していた

 

 

 


でも彼はきずいていた、それでも普通でいてくれた

 

 

 


彼は私達に逃げるかココで戦うかという質問をした

 

 

 


彼はどうするのか気になったが彼は逃げると言った

 

 

 


失望した、やはり命が大事なんだ

 

 

 


「私は戦います」

 

 

 


彼を真剣に睨んだ、そう、睨んだ

 

 

 


「そうか」

 

 

 


・・・・・悲しくなった

 

 

 


何でか分からないけど彼の素っ気ない返事に悲しくなった

 

 

 


でもそんな余裕はない、もう一度彼をにらんで門に向かった

 

 

 


門は2種類ある、お城自体の門と中庭に入る門

 

 

 


まず、自分の部屋に戻り杖を取ってくる

 

 

 


つえはマジシャンやプリーストの魔力を高めてくれる

 

 

 


私は急いで門に向かった

 

 

 


お城自体の門には魔物らしき物はいない、

 

 

 


ここから中庭に入る門も見えるけどやっぱり魔物がいない

 

 

 


彼の推測が外れたのだろうか?そんなことない、きっと当たってる

 

 

 


「きゃー!」

 

 

 


悲鳴が聞こえた、そして悲鳴が聞こえた方向から

 

 

 


青い魚人のような魔物がこちらに向かってくる

 

 

 


やっぱり当たってた

 

 

 


手をパーにして魔物に向ける

 

 

 


「ファイヤーボール!」

 

 

 


手の平から火の固まりが勢いよく飛びだし魔物に直撃する

 

 

 


その魔物はもう動かなかった

 

 

 


「ギャィーー!!」

 

 

 


奇声をあげながら他の魔物が襲ってくる

 

 

 


多い・・・・・・

 

 

 


その中の一匹が持っていた剣を振り下ろしてきた

 

 

 


「シールド!!」

 

 

 


そう唱えると私の前に大きな盾が出てきて攻撃をさえぎった

 

 

 


「エアブーメラン・ゲット!」

 

 

 


私の手に風で出来たブーメランが出てきた

 

 

 


ゲット、呪紋の最後にその言葉をつけると、多少威力は落ちるが

 

 


しばらくその武器、防具を実体化できる

 

 


「えい!」

 

 

 


ブーメランを投げる、見事に魔物を切りさく

 

 

 


「サンダーボルト!」

 

 

 


ブーメランが戻る前に呪紋で近寄ってくる魔物を倒す

 

 

 


魔物の頭の上に雲ができ、そこから雷撃が落ちてくる

 

 

 


「キシャーーーー!!」

 

 

 


「!!」

 

 

 


しまった!

 

 

 


いつの間にか後ろにいた魔物が矢を放った

 

 

 


当たる

 

 

 


私は激痛を覚悟して、目を閉じたがその痛みは生暖かい物に変わっていた